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「海外で金を稼ぐ」ことを甘く見てはいけない


 このニュースを見たときはさすがに驚いてしまいましたね。これは海外では「フリーアコモデーション」、通称「フリアコ」と呼ばれるもので、とてもよく見られる光景でもあります。
 でも、たしかによく考えれば、これは違法なんですよ。

 中央署によると、1泊約2千円の宿泊代を免除する代わりに1日約3時間、ベッドメーキングや清掃などの業務をさせていたという。


 宿代を無料にするのではなくしっかり徴収し、それで現地人(この場合は日本人)を雇う。そうすると1日あたり2000円、3時間、時給にして約666円の雇用を生み出すことが出来ます。外国人観光客たちは、就労ビザもないのに「この雇用に就く機会を日本人から不法に奪った」ことになってしまうんですね。
 だけどこれ、日本人ならセーフか? というと、どうなるか。 約666円というのは、最低賃金法違反の可能性があります。



 10月1日は毎年の最低賃金改定日です。先日から786円が北海道全域の最低賃金ですか……違法ですね。つまりこのゲストハウスは、日本人労働者を最低賃金で雇う経費を惜しみ、お金を節約したい外国人旅行者の足元を見て、最賃以下で働かせたとも言えてしまうわけです。



 30分でタダになるならおそらくは最賃を下回らないので、日本人ならOK,、就労ビザのない外国人はダメ、ということになるのでしょう。

 観光ビザで訪れた人は、お金を落とすことしか望まれていない。一円たりとも持ち出すことは許されていない。これが大原則です。一円でも持ち出したいなら就労できるビザを取りなさい、ということになります。
 ただ、たとえばフェイスブックの宿のページで「いいね!」ボタンを押したら一泊無料というのがあるとして、これは労働になるかと言えば、ならないと思います。そもそもこれはその人一人ひとりの属性に応じた利得であって、押したところで宿の儲けが減るだけであり、サービスと言えます。押そうが押すまいが、現地人の雇用を奪うわけではありませんよね。 

 もちろん国によっては、もしかしたら観光ビザで来た外国人の宿でのフリアコ行為を合法としてるところもあるかもしれません。ですが大抵は違法、もしくはグレー行為というところではないでしょうか?

 これは路上で楽器を弾いたり歌を歌ったり、手品やジャグリングをして投げ銭をもらう「バスキング」と呼ばれる行為も同様と言えます。どの国にもミュージシャンも手品師もいます。就労ビザのない外国人が現地でそれらを行い金をもらうなら、彼らの現地国民の就労機会、金稼ぎの機会を不法に奪うことになる。

 もっと言ってしまえば、たとえば宿で誰かにものを教えてあげて、その御礼にご飯をおごってもらうのだって、実は不法就労になるかもしれません(笑)

「そんなの厳しすぎる! 理不尽だ!」

 自分もそう思います。思いますけど、たしかに法律というものを正面から捉えるなら、こう解釈するしかありません。すくなくともその国の法律でこれらの行為を明確に合法としない限り、グレーで許されてる、お目こぼしされてる、見逃してもらってるような状況であれば、いつ何どきいちゃもんをつけられ、逮捕されてもおかしくないということになるわけです。

 今も世界各地の宿でフリアコしてる日本人、バスキングしてる日本人はいくらでもいるでしょう。でもその行為には危険がひそんでいるという認識や自覚は、持っておかなければいけないのかなと思いました。

 海外で金を稼ぐ、稼いで旅をするというのは、それだけ甘くないということですね。

 楽器を弾いたり手品、大道芸を見せる「バスキング」も同じ。




 この「シンガポールで逮捕された」の人は許可証がないとバスキングをやってはいけなかったことを知らなかったという理由で放免されましたが、基本どこの国でも「外国人はバスキングでお金を稼ぐのは違法就労」が大原則です。知らなかったで済む話ではないんです。この方、ほぼ間違いなくわかってやってますよね。

 それにしても……やっぱり今回の逮捕は厳しすぎでしょう。日本の政府や警察は、日本という国を、国際社会の中でどういう位置づけの国にしていきたいんでしょうか? これで外国人が喜んで観光に来たくなります? 本気で外国の観光客は金だけ落とせ、一円でも持っていくことは許さないと言うつもりなんでしょうか? そんな堅苦しい国がはたして魅力ある国といえるのか?
 かといって最賃以下の労働を見逃すのは、労働ダンピングとしてやはり問題な気もしてしまいます。一般的にフリアコは双方ともにwin-winの関係という感覚を持ってしまいがちなんですけどね。

 とはいえこれって文化交流の側面もあるし、ゲストハウス側も別に経費節減とかけちくさい意識は無かった気もします。世界中でごくごく当たり前に行われてることですし。宿の名前に「カオサン」とついてるところからも、海外バックパッカー経験のある人が関わってると容易に想像できる。気楽なノリでやったに違いないと思うのです。自分が日本で安宿を経営するとしても、同じシステムを導入したのは間違いないでしょう。

 この件はいろいろと考えざるを得ません。正解は無いだろうなぁ……。

 以前書いた同趣旨の記事も参考にどうぞ。


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コメント

No title

するどい分析ですね。参考になりました!

カオサングループの系列店なんですかね。
都内の系列店でもこういう外国人多そうだし、以前関西で泊まったゲストハウスにもまさにこれと同じことをしてる外国人が数人いました。
波紋を呼びそうですね。

No title

貧BPさんの海外の知識って日本から出た事無い日本人と全く変わらないんだよね。

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Author:hin-bp
アラフォーのバックパッカー。働くのが大嫌いという真性怠け者。嫌々働きながらなんとか1000万円貯めてアーリーリタイアをもくろんだものの、貯まる前に震災&原発が来てぷちっとネジが切れ、勢いで仕事辞める。今後はまったく五里霧中。

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