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異なる階級が交わると不幸が起きる?

 この記事、とんでもなく面白いです。もちろん面白いのは元の記事なんですが、考察も含めて読んだほうが面白いので、解説記事を紹介しておきます。


 改めて、引用元の肝心の部分を当ブログでも引用しておきます。

機内で暴れる乗客、ファーストクラスの存在が原因? - CNN

頭上の荷物入れやアームレストを巡って争ったり、殴り合いや蹴り合いに発展したり、客室乗務員を怒鳴りつけたり――。旅客機の乗客がそんな騒ぎを引き起こす一因はファーストクラスの存在にあるかもしれないという研究結果が、2日の米科学アカデミー紀要に発表された。それによると、ファーストクラスがある旅客機の場合、エコノミークラスの乗客が騒ぎを起こす確率は、ファーストクラスがない旅客機の3.84倍に上ることが分かった。搭乗する際にファーストクラスの区画を抜けてエコノミークラス区画に入った乗客が騒ぎを起こす確率は、直接エコノミークラスに入った場合の2.18倍だった。

(中略)

騒ぎが増えるのはエコノミークラスの乗客だけではない。全乗客がファーストクラス区画を通って搭乗した場合、ファーストクラスとエコノミークラスでそれぞれ別の入り口がある場合に比べて、ファーストクラスの乗客が騒ぎを起こす確率がほぼ12倍になることも分かった。「社会的に高い地位にある人が自分の地位を意識すると、反社交的で高慢な態度になり、思いやりが薄れる傾向がある」とディセレス氏。

 エコノミークラスの客はファーストやビジネスクラスを通過し「自分らの惨めな」エコノミークラスに移動することで怒りを増し、ファーストの客は、自分らのエリアを通過する庶民を見ることで怒りを増す……win-winどころかlose-lose。皆が損をする悲惨な話が展開されています。
 実際自分も、仕事でちゃんした航空会社の飛行機に乗るときにビジネスクラスを通過する際、そこに金持ちそうな家族がいて、年端もいかない子供がビジネスの席に嬉しそうに座ってると、正直言ってむかつきますもん。こちらは16時間もエコノミーの狭い席に押し込まれるのに、おまえはビジネスなのか! フルフラットで楽々移動なのか! とね。
 かたやLCC。全員が狭苦しい同じ席。前の方の席は到着後早く出られるとかちょっとだけ座席が広いとかありますけど、五十歩百歩ですからね。みんな平等なので、この手の怒りとは無縁です。それどころか、何時間にも及ぶフライトをともに耐え忍ぶ仲間にさえ思えてくる。

 自分自身がそういう気持ちを毎度のように感じてるので、この記事の分析は大いに納得するところがあります。


飛行機という特殊な環境


 実は飛行機というのは、異なる階級の人間が極めて近距離で混ざりあい同じ時間を共有するという、社会では極めて珍しい現象が起きる空間だったりします。
 究極の金持ちになるとプライベートジェットで移動するものなんでしょうけど、一部上場企業の社長「程度」だと、一般の飛行機のビジネスやファーストクラスで移動するのはおかしなことではありません。芸能人も同じ。普通に売れまくってる芸能人でも、移動は良くてビジネスクラス、エコノミーが当たり前という人もいます。目撃談は多々ありますからね。
 では、彼らと「地上」で同じ空間になることはあるのか? 飛行機が到着した後、彼らは100%に近い確率で送迎車やタクシーで移動するので、庶民と一緒に乗合バスや電車に乗ることは、まずありません。成田エクスプレスに乗るぐらいはあるかもだけど、それは彼らがプライベート旅行する時の話でしょう。特別料金の取られない京成電鉄の特急で時間をかけて日暮里に移動しその後山手線に乗り換えて……なんてしないわけです。
 職場も、家も、交わることはないですね。自動車会社の社長は常に公用車で移動し、社長室や会議室にいます。正社員の工員は工場で働き、ロッカールームで着替えて帰るだけです。ところがこの平の工員がなんかのきっかけでアメリカ旅行に行く場合、LCCのは飛んでないから、普通の航空会社のエコノミーを使うことになる。その同じ飛行機のビジネスやファーストに同じ会社の社長が乗ってることは普通にありえます。しかも、優先搭乗で乗った社長が席でゆったりとシャンペンを飲んでる脇を通過することも普通にありえる。「あ、写真でしか見たことがないうちの社長だ」みたいに感じるわけです。

 飛行機というのは、普段実感させられない異なる階級の人との「差異」を、この上なく実感させ自覚させられる空間と言えると思います。


階級は分けてるほうが不幸が少ない?


 今回の記事は、飛行機という特殊な環境で階級の違いを自覚させられると、上も下もともに不幸になるという極めて興味深い結果が出ている話です。
 でも実はこれ、人間は体験的に理解してる話だとも言えるかもしれません。自分らの住むエリアを高い壁で囲み、部外者の立ち入りを制限するゲーテッドコミュニティーはまさにこれで、収入や資産などが近しい人で一つのコミュニティーを作ったほうが平和になるという発想なんですよね。
 逆に、いわゆる貧乏長屋がともに助けあい生きていくなかで、なぜか金持ちが住んでたらどうなるか? おそらく皆心安らかではいられないだろうし、泥棒などのトラブルが起きるだろうなぁとも想像させられます。

 日本の士農工商にせよ、ヨーロッパの貴族と農民にせよ、インドのカースト制度にせよ、階級を明確に分け、それぞれの義務と権利を設け、分を知り足るを知る生活を送ることで平和を保っていたという話もあります。
 その理由を本人の能力に帰属させない、つまり、生まれた家や前世が今のようになってる理由なのだ、運命なのだとする。こうなると本人が悪いわけではなく理由は他人にあるので、なんとなく納得もしやすいんですよね。

 これが本人の能力や努力次第でどうにでもなると、実は治安や世情は悪化します。戦国時代の下克上とかね。

 ここまで読んでお気づきの方は多いと思うんですが、これって民主主義的には大いに問題なんです。ポリティカル・コレクトネス(政治的公正や平等)に反する話になる。

 飛行機の話をポリティカル・コレクトネスに落としこむと、高いクラスを通過するエコノミーの客は、いつかは自分もそうなるぞと奮起しないといけない。高いクラスの客は、自分たちが高い席を使える意味を理解し、もっと紳士的でいないといけない。でも現実は双方がよろしくない状況になってしまうなら、いっそのこと平等にしたほうが良い……座席を社会主義的に均したほうが平和になる(笑)みたいな話になってきてしまうわけです。
 であれば階級ごとにわけて交わらないようにする。ファーストはファーストの客だけ、ビジネスはビジネスだけ、エコノミーはエコノミーだけみたいに分けてしまう。いわゆる「ビジネスジェット」と言われる考え方ですね。

 民主主義は誰もが本質的に平等で、能力も才能も努力次第であり、階級格差のようなものは一時的で、常に入れ替え可能性を持つという大前提で成り立っています。階級や価値観が違っていても、話し合いで解決すべきだし、共感を持てるはずだという信念があります。
 だけど実際は運も生まれつきの才能もある。話し合っても理解できるとは限らない。それを入れ替え可能だというのは幻想で、その幻想を押し付けるほうが不幸になる。そんな「間違った」考えで作られている民主主義が上手く機能しないのは当たり前なので、階級は分けてそれぞれが分を知り交わらず生きたほうがいいのだ……みたいな話も出てきたりする。最近はアメリカしかり日本しかり、どうもこういう傾向は強まってきてるのではないかと感じています。
 でもこれって、金持ち側に都合のいい屁理屈のような気もします。だけど階級は混ぜないほうがそれぞれの人や階級においては、不幸を感じづらく幸福でいる可能性が高いなら、分けるべき? でもそれはやはり問題だから、であればいっそ、社会主義的に強引に平等にしたほうがいい?

 お、これって、昨日いただいた本の著者、橘玲が大好きな話ですね(笑)。いただいた新著を見れば、なにか書いてあるかな? 早速読んでみますか。

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コメント

Re: タイトルなし

いんちき投資家 さん

> でも、プライオリティパスでラウンジ入れるから、そこでは上級クラスの客と一緒だよね。
> そのあたりはどうかな?
> 思わず、ラウンジに入れない客を見下したりしない?

そういう気分は否定できないだけに、この問題、ますますややこしいと自分でも思うのです。

でも、プライオリティパスでラウンジ入れるから、そこでは上級クラスの客と一緒だよね。

そのあたりはどうかな?

思わず、ラウンジに入れない客を見下したりしない?

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アラフォーのバックパッカー。働くのが大嫌いという真性怠け者。嫌々働きながらなんとか1000万円貯めてアーリーリタイアをもくろんだものの、貯まる前に震災&原発が来てぷちっとネジが切れ、勢いで仕事辞める。今後はまったく五里霧中。

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