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実家というぬるま湯と束縛

 ニート的生活を送る人間にとって、実家という存在はとてもむずかしい問題だ。それが都会であれば、なおさらだ。
 地方に実家がある人が都会ぐらしをする場合は必然的に「実家を出る」ことになる。一人暮らしをするかシェアハウスに入るか選択を迫られる。長期の旅に出ようとする場合、アパートを引き払うか家賃を払い続けるかという問題に直面する。引き払う場合、実家に荷物を送るということにもなる。旅から戻ったあとどういう生活をするかも問題だ。実家に戻る場合、地方では周りの目というのを気にせざるを得ない。「おまえはいつまでこんなことしてるんだ」「弟妹はもう結婚したぞ」「あらー○○ちゃんひさしぶりね。最近どうされてるの?」等々。
 これが都会の場合、あえて家を出る必要がない。そもそも地方の人が都会に住む最大の理由は「仕事」なので、実家から余裕で通えるなら余計な金を出して独立する必要がない。旅にでる場合だって荷物はそのままでいいし、成田や羽田、関空に戻ってきた数時間後には実家だ。近所付き合いも流動的だ。持ち家だとともかく、借家や団地、マンション住まいだと、近所の人はどんどん入れ替わっていく。10年同じ場所に住み続ける人のほうが珍しいだろう。(都営団地などいくつか例外もあるにはあるが、それも借家権を一人の子に譲り親や兄弟は別れて住みだす事が多い。都営団地は、老親と子供がいつまでも住み続けるには狭すぎるのだ)周りの目を気にする必要があまりないので、親や当人もそれほどのプレッシャーを感じないで済む。そもそも都会は、ライフスタイルがバラバラな人が多いので、田舎のような同調圧力が明らかに少ないからだ。したがって親も子供にあまり口うるさくならない傾向があるように思う。

 そう、こういう表面的なあらゆるものは、都会に実家があることが有利であると物語る。だが、そうやって利便性の高いところに実家があり、いつまでも寄生できることは、良いことばかりとはいえない。可能性がどうしたって狭まるのである。
 実家が田舎であるがゆえに都会で住む場所を探さねばならなくなる人は多い。仕事、周囲の目etc。その場合にシェアハウスに住むという選択をした場合、そこではいろんな人との出会いがある。つまり、刺激を得られる機会が多い。
 一人暮らしをした場合はどうだろう。友達を呼んでホームパーティー、彼女を連れ込んでエッチなこと……これらは実家だととてもしづらい。
 都会に実家がある人で、あえてそれらのことをするために独立する人も多い。だがそれは、そこに安価で使える実家というインフラがあるにもかかわらずそれをあえて放棄し出費をすることを意味する。給与をたくさんもらってる人ならばともかく、貧乏会社員には辛いところだ。ましてバックパッカー、外こもりが日本にいるときにあえてそれを選択するのは、目標額を貯める時期を遠ざけることになるので、ますます選択しづらくなる。

 結果として実家住まいを選択する。実家はぬるま湯だ。炊事洗濯掃除、親がやってくれる。というか、そういうものを自分でやれと突き放す親であればあるほど、「いつまで実家に頼るんだ」と独立をうながす。結果、歳がいっても寄生できる実家を持ってる場合、その親はなんでもやってくれる「優しい」親である率が高まる。
 ぬるま湯に浸り続けると……刺激がないのだ。好きな時間に起き、用意されているご飯を食べ、ネットやTVを見て過ごし、親が帰ってきたら歓談し(ここで楽しく話せないようだと家を出ている可能性が高い。話せる親だからこそ、実家にいるという面はあるだろう)、好きな時間に寝る。これが延々と繰り返される。
 べつにバックパッカーや外こもりに限らず、いわゆる引きこもりは、圧倒的に実家住まいが多い。たまにTVで特集されるが、彼らを見ていつも思うことがある。まるで浦島太郎のようなのだ。時代から取り残され、そこだけタイムマシンでトリップしたかのような異空間感覚。外の世界とネットという潜望鏡のみでつながり、垣間見るだけの何年間。

 こんなことを言える立場では無い気もするのだが、刺激を受け変われるチャンスというのは、可能な限り多く持っておくのが良いと思うのだ。ずっとニートや外こもりでも悪くはないけど、もっと面白いことをはじめることだってできるかもしれない。そのためには人と多く出会う機会を持っておくのがベストであり、そういう意味で実家住まいを続けるのは対極だと言ってもよい。

 自分は年間30万円外こもりライフを提唱してきたわけだが、実家にいれば、これ以下のお金で暮らしていくことは容易だ。10万、いや、5万で足りるかもしれない。だがそれは、人との出会いを一切期待しない、家に閉じこもるという前提での話だ。いくら友達付き合いが下手、人脈維持が下手とはいえ、日本でそれなりに刺激ある日々を送ろうとしたらお金がいくらあっても足りなくなる。上に書いたように、あえてシェアハウスに住むのもありだ。だがそれはそれでなんでわざわざという意識はどうしてもつきまとってしまう。

 だから自分は外こもりを選んだのだと思う。それも、ゲストハウス。アパート暮らしは一度してみたかったが、もうすることは無いだろう。極めて安価にいろいろな人と出会える刺激ある日々。海外に出るというのも、同じ都会で実家から出てシェアハウスに住むのに比べればなんとなく「何かすごいことをやってる」実感を抱くこともできるしね(笑)。
 だが、もし日本に住むと考えるなら、できることなら、実家は出たほうがいいと思う。気づいたら50代60代になっており、思い出は家にいる親との会話だけだった。それはあまりにも寂しい人生というものだ。もし自分が今度長期で日本に住まざるをえなくなったら、あえてシェアハウスに住むのもありかなと、今は考えている。

 せっかくなので、『ニートの歩き方』から抜粋。

実家に住んでいるのが窮屈だったので、月に四千円くらいで住めるボロくて汚い寮に入った。それまでは喋るのが下手で友達を作るのがすごく苦手だったんだけど、寮には自分と同じような内向的な、ダメっぽい人がたくさんいて、なんとなく寮にずっといてゲームをしたり麻雀を打ったりしているうちに自然に遊ぶ仲間ができた。寮には学校に行かなかったり留年していたりするダメな学生が多かったので居心地が良かった。(p.34)

 実家に住むのが窮屈か否かは大事な点だが、寮(もしくはシェアハウス)に住むメリットというのは、ここに凝縮されているように思う。「外」で合う友達付き合いというのは日本においては往々にして飲み会であり、一回につき3000円近く消費する行為だ。だが同じ屋根の下で暮らすというのは、それよりもはるかに安価に、怠惰に(笑)、幅広くいろんな付き合いができる可能性を開いてくれる。

 いざというときに頼れる実家があるのは最高で自分もその境遇を享受させてもらっているが、それはある意味では諸刃の剣。一度しかない人生をより楽しくと考えた場合、あえて捨てる選択を剃る必要もあるということなのだろう。

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アラフォーのバックパッカー。働くのが大嫌いという真性怠け者。嫌々働きながらなんとか1000万円貯めてアーリーリタイアをもくろんだものの、貯まる前に震災&原発が来てぷちっとネジが切れ、勢いで仕事辞める。今後はまったく五里霧中。

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