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実際は「金のないもの食うべからず」な社会

 コメント欄に無への道程のブログ主さんと思われるzar2012というハンドルネームの方が書き込みをされ、ちょっとばかしこのブログのコメント欄が祭り状態になりつつあります。

No title
ついに死ぬまで残り1週間となりました。
皆さんは頑張って生きて下さい。

http://blog.livedoor.jp/zar2012/
2012-10-23(19:53) : zar2012

 無への道程ブログにはコメントが書き込めず、メルアドなどの連絡先も一切公開されていないので、彼へ連絡を取りたくても手段がなかった。そこに来てzar2012氏がコメントを残し、メッセージを伝えられるかもということになってる感じですね。
 本日10月24日付の更新は、ある方はうちのブログを読んだ影響だとコメントをして下さいましたが、私としてはとても同感できる内容でした。

例えば自分の資産が五億円くらいあって
自殺とか公言してなくて悠々自適に遊んでるとしたら、それにケチをつけられるでしょうか。

働くのが当然で義務と思ってるなら、貯金が五億円あっても働くか。
五億円あっても毎日毎日朝早く起きて、むさ苦しい満員電車に揺られるか。
金があってもそんな事をする人間は殆どいないんじゃないでしょうか。


金があって遊んでるとしたらセミリタイアした人間として憧れの対象となって
無ければ怠け者と批判される。
働いてないのはどっちも同じなのに。
金のあるなしで善悪が変わるんですね。
http://blog.livedoor.jp/zar2012/archives/2012-10.html

 そう! まったくそのとおり!

 世の人間は働くという行為についてあれこれと理由付けをしたり、価値を与えたりします。
 そのもっとも有名な言葉は「働かざるもの食うべからず」だと思いますが、これは今の世間では、一般的に労働をしない人間に食う(生きる)資格は無いというふうに、ごく普通の一般労働者層に向かって投げかけられる言葉になっています。
 だから、矛盾が発生してしまっている。お金がある人間は働かなくてもいいよ、だけどお金のない君らは働かないと生きる資格はないよ、と。金もないのに働くなんて贅沢は君らには無理なのさ、働かないなら食わないでね、僕ら金持ちは別だけど、ということになってしまっている。

 だけどこの言葉、本来は別の意味だったと言われています。wikipediaによると、最初は聖書に登場した言葉のようですね。

新約聖書の一書でテサロニケの信徒への手紙二という使徒パウロの書簡といわれるもののなかの3章10節にある「働きたくない者は、食べてはならない」が元になった慣用句である。これは「働きたいが働けない人は食べてもよい」との条件下での言葉である。後にかつて存在した社会主義国であるソビエト社会主義共和国連邦の1936年のソビエト社会主義共和国連邦(いわゆる「スターリン憲法」)の第12条に労働の義務規定として盛り込まれた

第12条 ソ同盟においては、労働は、『働かざる者は食うべからず』の原則によって、労働能力あるすべての市民の義務であり、名誉である。

 この場合、言葉の意味が変化します、金があろうがなかろうが全人民、市民、人類は働かねばならない。そして、共産主義革命においてこの言葉は、労働者層から「金を持っているという理由で」働かない富裕層に対して投げかけられる言葉になりました。金があろうがなかろうが俺達と同様の労働をせよ、でなければ殺してやる、と。

 労働というものの価値を考える場合、後者の、聖書から派生した発想のほうがはるかにわかりやすいです、貧富の例外なく誰もが働かねばならない。旧東ドイツでは、一定期間を超えて無職である人間には国家が強制的に労働を割り振ったそうです。もちろん国家が病気であると認めた人は別ですけどね。
 旧東ドイツは共産主義国家ですから、もちろん貧富の差は関係ありません。善悪は、働いてるか否かで変わる。

 逆に資本主義国家では、zar2012さんが書いたとおり金のあるなしで善悪が変わる。
 資本主義国家では「働かざるもの食うべからず」という言葉は封印したほうがいいと思いますよ。いっそのこと「金のないもの食うべからず」としたほうがいい。だって、資本主義なんだから。
 それなのにこの言葉が、資本家が、労働者を働かせる口実に使われてる。働くことに意義があると思ってもらえばモチベーションが上がり、収益も上がり、資本を持つ資本家にとってはとてもありがたいことですからね。

 結局のところ、zar2012さんも自分も、実は労働の問題で死んだり、生活に困ったりしてるわけではないのです。金のないもの食うべからずという社会において金が無い、それだけの問題なんですよ。お金さえあれば労働がどうこうとかなにも考えずに生きることが出来る。親の遺産だろうが、宝くじだろうが、FXだろうが、カジノだろうが関係ない。お金に最大の価値を見出し、あればすべてが丸く収まる資本主義社会。その社会における負け犬の一つの形がzar2012さんの無への道程であり、また別の形、先進国においては完全に負け犬だが途上国にスライドすることで擬似的に富裕層の仲間入りをして生き抜こうとする、当ブログだったりするわけです。

 日本が社会主義だったら……彼や私はどうなっていたんでしょう。実際はいろいろと特権階級が生まれたりして問題があったのは事実ですが、建前としては全国民がなにかしらの労働に従事していたわけです。TVに
「働いたら負けだと思ってる」なんて人間が登場することもなく、隣近所全員、例外なくなにかしらの労働をしてる社会。以前いろいろと調べましたが、サービス残業なんかありえず9時5時労働、それもがんばってもがんばらなくても賃金が同じなので、適当にそこそこ手を抜きながら皆で楽しく働くって感じだったみたいですね。
 もしかしたらそういう社会であれば、働けたかもしれませんね。努力や頑張りが結果になり、それが格差となって表に出る今の社会では、逆に努力や頑張りが無理な自分のような人間は、その理由を自らの努力不足といった自己責任に還元せざるを得ず、そのためそういうのが出来結果を出せた人を妬みそねむことになってしまいます。金がある、ただそれだけの理由で働かずに済んでる人間と自分を比較し、働くことがバカらしくなってしまいます。
 ですが社会主義国家では彼らの努力は社会に吸収され、働いているという建前に従ってる全人民に等しく配分されます。
 働くのが嫌で、金があれば全て解決なのになと富裕層を妬みそねむ自分のような人間にとっては、もしかしたら悪平等である社会主義国家のほうが、自らの生き方を悩まずに済んだかもしれませんね。

 働くのが、嫌。この感情がどこから生まれたか。社会性動物である人間は、他者との比較によって自らの価値や尊厳を上げ下げします。古代狩猟生活の時代において人は全員が何かしらの食料採取に従事しなければならなかった。働けないものは群れから捨てられ置き去りにされ死ぬしか無かった。そんな社会で働かざるもの食うべからずもなにもあったもんじゃありません。死にたくなければ自然に体が動いたはずです。なんの疑問もなくね。
 誰かがマンモスを仕留め、それこそ干し肉にすれば何年も働かずに済むだけの収穫を上げたとします。だが彼は、当然ですがその収穫を独り占めすることは許されません。完全に平等に皆に配ることを要求されます。
 ところが今の社会は、成功した人間はその一部を納税する(社会に分け与える)だけでよくなった。そして資産格差が生まれ、そのうえ、それを子に相続させることが可能になった。
 そういう働かなくても生きられる存在と自らを比較することにより、働くという行為への嫌悪感が生まれ、嫌になった。こういうことかもしれません。

 まー、もっと単純に、ただ単に日本の労働環境がクソ(by海外ニート氏)ってだけかもしれません。最初からヨーロッパのように定時あがり当たり前、毎年1~2ヶ月の有給当たり前という環境で働いていたら、もしかしたら労働嫌悪感情は生まれなかったかもしれない。だけど日本のクソみたいな環境で働くうちに、自然に、労働そのものが嫌になった、それだけかもしれません。
 こう書くと「ならばそういう海外で働けば?」とよく言われるけど、いまさら無理ですよ。最初っからそういう環境で、ある意味では働くといいことがあるよという刷り込みを受けながら育ったならばともかく、日本のようにともかく働け、休みなんかとんでもない、サビ残当たり前とこき使われ、労働そのものへの嫌悪を刷り込まれながら育ったのでは、労働そのものへの印象が変わってしまうのは当たり前ですからね。

 さて、無への道程も残り一週間を切ったわけですが、どうなるのか、よくも悪くも目が離せない残り数日になります。どうか、死ぬ以外の道を見出してもらいたいとは思いますが、金のない人間にとことん冷たい資本主義社会の現実を考えると、現実問題として難しいのかなとも思います。



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コメント

Re: No title

> よくアメリカと比較されますが、日本で働いて体を壊し、ノイローゼにもなって退職、アメリカ人と結婚して移住した友人は
> 「労働時間はあまり変わらなくても、夏休みは2週間取れる。有給も簡単に使える。サビ残は絶対にない、社員旅行や飲み会もない、フレックスタイムなので満員電車もない、こっちは天国だ」
> と言っています。
> アメリカ資本主義の悪いところだけを今の日本が取り込んでしまったように思います。

総労働時間は日本以上だとも聞きますが、少なくともサビ残は無いですよね。それに過労死というのもあまり聞かない。
というか、この総労働時間の統計自体サビ残が入ってないので、日本ははるかに多いという話もあります。そりゃそうですよね。だってサービスなんだもん。
ハードワークを課すにしても堂々と報いること。これをしてるアメリカは立派だと思いますよ。

> 貧BPさんのブログにはいつも励まされています。これからも応援させて下さい。

励まされています? 本当ですか?
ありがとうございます……
ありがたいお言葉ですが、個人的には愚痴だらけ、たまに情報もというふうになってしまってるのが心苦しかったりします。
どうぞこれからもよろしくおねがいします。

Re: No title

> アメリカは大金持ちか小銭持ちかの超・格差社会で、これが最近の日本にもリアルに
> 伝染しはじめたってことでしょ?

日本だけではないですけどね。グローバル化の仕組み自体が根本的に格差を拡大しやすいんです。富裕層への規制を強化すると、そうでない国に逃げ出せる。そこからネットを使って指示を出し、儲けは逃げ出したその国で生むことが出来る。その儲けを子会社等を使って税制の緩い国に移転できる。
生産、管理はすべて税制の緩い国、販売のみ先進国で。
他にもいろいろと。

シして屍ひろう者なし

刑務所は医療費無料だよ、3食、運動、風呂付き、多少ドミっぽい部屋になるが、それも話相手がいると思えば、いいんだよ。
難病や、ガンになったら、刑務所に行こう! 
ホントだよ、治療費に1億円かかっても無料だって、某刑務所の刑務官から聞いた。

無への道程さんへ、
人類初のips細胞移植の実験体になったらどうだい?
これこそ、世の中の為、人類全体の為になるよ!
ニセiPS男・森口尚史氏に今からでも駆け込んで共同研究と証して、どうせシぬならやってもらえよ!
成功して、シんで生き返ったら凄い事にナルゾー
自サツ者が生き返った~!賞なんて、特別ノーベル賞もんだぞ!
それか、福島の建て屋に入ってガレキを片付けしたらどうだ?どうせシぬんだろ?
その命を投げ出して、お国のために最後を飾ってみろよ!

No title

米国の刑務所は治安も悪く 定員オーバーで中々入れませんが、日本は日本食が出て 生活も規則正しく 話し相手もいて過ごし易いそうで 空きはあるようです。 まあ 簡単な労働はあるみたいだけど 終極は生活保護貰いながら 刑務所で暮らす(務所ごもり)??

No title

金の無いものは刑務所で食うべし


No title

「金のないもの食うべからず」
日本はまさにその通りの社会になってしまった…と思いました。

よくアメリカと比較されますが、日本で働いて体を壊し、ノイローゼにもなって退職、アメリカ人と結婚して移住した友人は
「労働時間はあまり変わらなくても、夏休みは2週間取れる。有給も簡単に使える。サビ残は絶対にない、社員旅行や飲み会もない、フレックスタイムなので満員電車もない、こっちは天国だ」
と言っています。
アメリカ資本主義の悪いところだけを今の日本が取り込んでしまったように思います。

私も同様の理由で仕事を辞めて無職ですが、せめてサビ残、飲み会、社員旅行がなく、休みが2週間取れれば会社で働けたのに、と思います。
本当は海外で働きたいのですが、ビザが難しく、独立自営という最後の希望に賭けています。失敗したらzar2012さんと同じ道を辿る予定です。

貧BPさんのブログにはいつも励まされています。これからも応援させて下さい。

No title

日本は元々、資本主義社会ではなかったけど、アメリカ様の後追いをしてしまってから
おかしな国に変貌してしまったからなぁ
アメリカは大金持ちか小銭持ちかの超・格差社会で、これが最近の日本にもリアルに
伝染しはじめたってことでしょ?

世界に出て行ってグローバル化の波に苦しんでる。
日本は元々引きこもり国家だったんだから、アメリカやヨーロッパの真似なんてしなくて
いいんだよ。どうせ外交でも平謝りして金だけで協力して負けるんだから、でしょ?
日本を一歩出れば猛者やゴロツキだらけなのに、何を勘違いしたのか
本当に平和ボケ主義者だらけなのかパワーを感じない。

今の日本は物作りで世界相手に負けたら国が滅ぶレベルまで進むのに
このまま国民を苦しめてまともな政策を打ち出さないようだと
本当に滅びの道へ突き進むのではないかなぁ~

日本は先進国で優れた面もあるが、いろいろと欠陥も多い。
国民の生活に直結する制度を変えない限り苦しむ人が世の中から消えない。
今の政治に期待できますか?ってことなんだけどね。

アメリカみたく上流階級と下層の賃金格差が200倍なんて世界は御免だけどねw
でも日本だって時代が進めば有り得ない話ではないよね。
自分は時給400円で、隣の企業は時給7000円の世界w

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Author:hin-bp
アラフォーのバックパッカー。働くのが大嫌いという真性怠け者。嫌々働きながらなんとか1000万円貯めてアーリーリタイアをもくろんだものの、貯まる前に震災&原発が来てぷちっとネジが切れ、勢いで仕事辞める。今後はまったく五里霧中。

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