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人は生きてるだけで誰かの役に立っている

 よく「人間たるもの誰かのために働いて役立たないと生きてる満足感を得られない」と言う人がいるが、その主張には違和感を感じる。
 不労所得だけで生きてる人は働いてると言えるのだろうか? 彼らはよく「不動産管理業」などという名目を持っていたりするが、実際は不動産管理会社にまるなげして家賃収入を得ているだけだったりする。では彼らはみな生きてる実感を得られず、不幸なので、働くべきなのだろうか? であればそういう主張をする人は皆、共産主義者になるべきではないのだろうか? なぜならない?

 よく資産家は「自分ではなくお金に働かせて利益を得る」とも言われている。もし自分の所有物(お金だけではなく、究極的には奴隷でもOK)に代わりに働かせることで他人の役に立ってる実感を得られるなら、結局、貧乏人は働けというだけのことにすぎなくなってしまう。
 資産家もどこか虚しい、何故なら働いてないからと言うなら、やはり全人類の幸せのために「働いていない人間は不幸である」という価値観の人間は、共産主義を信奉すべき後思うのだ。自発的な自由意志でないと意味がない、不幸になる自由も尊重すべきと言うなら、それはそれで筋は通ってるかもしれない。だけどそういう人が「資産家は別」だというなら、繰り返しになるがそれはやはり、働くことが幸不幸を生み出すという主張はまやかしで、やっぱり本音では「貧乏人は働け」と言いたいだけにすぎない。

 そもそも論として、働くことが他人の役に立つという充足感が産業革命以降得づらくなってることはほうぼうで指摘されてる。労働からの阻害とかって言ったかな……革命以前の労働というのは生産物やサービスの提供に自らが主体的に関わっているという実感を得やすかったそうだ。馬車を作るにしても徒弟制度で弟子入りし、もしくは親の元に着き、一から作り方を習う。木を削るところから組み立てるところまで全体的に関わることで、創りだした馬車が自らの創作物であることを強く実感できたのだ。顧客からも「○○さんの作る馬車の出来がいい」などという評価を受けることで、自らの存在意義についての功能感を得ることが出来た。

 ところが産業革命によって、労働者は生産物に主体的に関わることから切り離されていく。よく「歯車の一部になる」と言うが、まさにそんな感じだろう。ラインに入り目の前のネジを締め続けるだけの毎日。自分が休んだり、最悪死んだところで代えはいくらでもいる。顧客に直接ありがとうと言われることもなければ、その顔を思い浮かべることも出来ない。
(もっとも、死んだところで代わりはいるというのは悪い話ではないと、個人的には考えてる)
 サービス業にしたって完全にマニュアル化され、そこからはみ出す行為は許されない。お客さんと親しくなるために雑談に興じたりしたら怒られる。客も客で、従業員は歯車の一つであって、行きつけの店のいつもの親父さんやお姉ちゃんという感覚の店は少なくなってきているのが現実だろう。
「歯車だって一つ抜けたら機会が動かなくなる。歯車であることに誇りを持て」とか言う人いるけど、そういう人には機械のネジになることを拒否し人間らしく生きることを選んだ『銀河鉄道999』の鉄郎の気持ちを考えて欲しいと思う。誰かの役に立ってたってそれを自ら実感できないなら、それはただ使われてるだけだ。より自分らしく生きることを考えるなら、別の方法を考えたほうがいいんじゃないだろうか?

 では、人が人として生きるために誰かの役に立っているという実感が必要なのだということは同意できたとしても、それを働くこと、労働に結びつける必要があるのか。そのこと自体を強く疑うべきだろう。この考え方は、働いてない人を無理矢理に不幸な立場に押し込める考え方とも言えるのではないだろうか?
 もし「誰かのために役立つ」というポイントだけで言うなら、失業者やニートだって役に立っている。今の社会はすべての人に働かせる必要もなければ雇用も存在しない。失業者という存在は発生せざるを得ない。誰かが職を得れば、誰かが失うわけだ。
 以前働いていた会社で内定を決めた人がいたが、彼は直前で辞退した。そこで次点の人に連絡し、来てもらうことになった。最初の人が職を得なかったおかげで、次の人が仕事につけたわけだ。
 これは言い換えれば、「私があえて仕事という椅子に座らないことで、誰かが代わりに座れている」とも言える。「私」は確実に、その誰かの役に立てている。
 この発想を最初に読んだのは確か、仏教評論家のひろさちや氏の本だったと思う。なるほどと思ったよね。

 もし働くことによって生きる実感を得たい人がいるなら、そうでない自分のような働くことが嫌いな人間は、その席を譲ったほうがいい。どんな立場やポジションであれ、それを有効活用できる人に使ってもらったほうがいいのは当たり前だからだ。逆に、スケジュール帳が埋まってないと落ち着かない、暇に耐え切れない人は外こもりにはならないほうがいいだろう。そういう人はぜひ、働くことで満足感を得る人生を歩んでほしい。自分は逆に予定があるとそれが気になって眠れなくなってしまうような人間なんでね(笑)。
 こんなのは向き不向きの話であって、どちらが上か下かではないのだ。

 仏教的に言えば、この世はすべて縁起によって成り立っている。誰かが存在すること、それ自体が世界を構成する一部分であって、それが欠けたら必然的にこの世は別の形を取ってることになる。今の世界が今のようにあるために私やあなたという存在は必要不可欠で、それ自体が世界の維持に役立ってると考えるわけだ。
 ……まあ、「私」がいないほうがよりよい世界になる可能性も無くはないけどね(汗)

 この発想から直接的に役立ってる実感を得るのはなかなか難しいかもしれないが、今は働いてたって実感を得るのは難しいのが現実だ。あれば、ともかく「私」という存在がこの世にある事自体が、誰かの役に立っている。そう考えるほうがよほど健全だろう。もし理由があって働けない人は仕方ないなどと言うなら、そんなものは真理でもなんでもない。人は食べなきゃ死ぬ(点滴栄養だって食べてるのと同じ事)というようなものが真理なのだ。

 生きてる実感や満足感は「働いて」社会や他人の役に立つことによってしか得られないという思想はただ人を追い詰めるだけだ。そんなものは、百害あって一利なし。「生きてること」「存在してること、それ自体が十分に皆の、世界の役に立っているのである。

 あのニートのphaさんも「死なないこと以上に大事なことなんて人生にはない」と言ってるしね!(当ブログ読者のしんさんがよくつぶやいてるので、記憶に残ってますね~)



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コメント

Re: No title

>まあ、こういう記事を書いてることで、誰かの役には立っていると思います。
>私としても、あなたの記事を読んで、気分が和んだりするわけですから。

そう言っていただけると、ありがたいです。

Re: No title

>こんばんは、記事を拝見させて頂きました。
>大変共感できるところが多かったです。

ありがとうございます。

>ただでさえ悩んでいるのに、傍から無責任「おまえは××しないといけない!」「根性無しだ!」といったバッシングには、具体的な解決策も行動もなく、言っている側も言われる側もネガティブなままです。

まったくですね。

>ニートや失業者に対してバッシングするだけの人は、彼らに起きている問題や物事を他人事だと思っています。

いやいや、他人事どころか、自分らの足を引っ張る邪魔者だとすら、思ってるのではないですか?

>「人は生きてるだけで誰かの役に立っている」という言葉が理解・受容される世の中になってほしいものです。

そう思います。

>脱社畜ブログでも語られていましたが、これは日本人特有の「足の引っ張り合い精神」でしょうか…。
>自分もそんなダークサイドに陥らないよう、何か行動を起こしていきたいです。

なかなか難しいけど、私も何か出来ればとは思います。とはいえ、最優先は私自身の幸福ですけどね。まずは自分が落ち着けてないと、人の幸福を祈る余裕がなかなか生まれないというのも現実だったりします。

Re: ワイルドソウル

>「お前、日本人だろ?」

>「どうしてわかった?」

>餓死寸前なのに物盗りになる度胸もない。かといって乞食にまで落ちぶれるにはちっぽけなプライドが許さない。

んん?いまいちなにかよく分かりませんが、まあたしかにそんな度胸も無ければ、プライドが邪魔してるのも事実、なのかなと思います。

Re: No title

>生きてるだけで~かは分かりませんが、
>少なくとも貧BPさんは、大いに人の役に立っていると思いますよ。

あはは、ありがとうございます。

>貧BPさんが身を張ってやられている生き方、
>そっくりそのまま真似するのはリスク高そうですが、
>ただ知るだけ、人生の選択肢が増えるだけでも、気持ちが楽になる人、
>期間限定の大人の夏休みなど、その人なりにアレンジしたりと、
>色々な人の(○なないための)生き方に影響を与えてると。

たしかにアレンジは必要でしょうね。以前も書いたけど、私のやってることは実践面では役に立つかもしれないけど、その準備や継続性の点で片手落ちなのは事実。そのあたりはたしかに問題なんですよ。

>私は存じ上げないのですが、貧BPさんにとっての海外ニートさんも、
>そんな存在なのかもしれませんね。^^

彼には強く共感し、影響もされましたね。二十代で読んでれば彼のように海外就職を目指したかもしれません。

Re: ありがとうございます(*^_^*)

>ニートの私でも世界に必要なパズルのピースなのかなと読ませていただいて少し楽になりました。

そうですよ、ニートだろうがなんだろうが、生きてる意味はきっとあるはずです。

>phaさんの本は私も読みましたよ。(^o^)/ぜひ読んで欲しい本ですね。

普通の人はなかなか辛辣な感想を持つそうですが、どんな層の人でも読んでみたら面白いとは思いますね。

Re: そんなに頑張らなくても

>人間、役に立たなくてはいけない、満足感を得なくてはいけない、という縛りから開放されれば楽になりますよ。

たしかにそうですね。とはいえ、それでも心の何処かで満足感を得たいと考えてしまうのもまた、人間のさがなのでしょう。

No title

まあ、こういう記事を書いてることで、誰かの役には立っていると思います。
私としても、あなたの記事を読んで、気分が和んだりするわけですから。

No title

こんばんは、記事を拝見させて頂きました。
大変共感できるところが多かったです。

>人は生きてるだけで誰かの役に立っている
最近、↑に類似した言葉で「生きているだけでいい」という言葉を知りました。
何かと生きづらさを感じる現代社会において、↑の言葉に温かみを感じます。
ただでさえ悩んでいるのに、傍から無責任「おまえは××しないといけない!」「根性無しだ!」といったバッシングには、具体的な解決策も行動もなく、言っている側も言われる側もネガティブなままです。
ニートや失業者に対してバッシングするだけの人は、彼らに起きている問題や物事を他人事だと思っています。
『銀河鉄道999』の鉄郎だって、もがいたり苦しんだりすることがあるのに、そうした出来事を無視して陳腐な社会正義論をかざすのは人助けでも何でもない。
「人は生きてるだけで誰かの役に立っている」という言葉が理解・受容される世の中になってほしいものです。

>もし理由があって働けない人は仕方ないなどと言うなら、そんなものは真理でもなんでもない。
これはニートのphaさんも仰っていましたが、「働けない理由があるなら仕方ない」と語る人間は、エラそうに発言しているだけです。
他者の人生や考え方を無責任に「あうだ、こうだ!」としたり顔で決めつけるくせに、自分のことを言われると「何でおまえにそんなこと言われなきゃいけないんだ!」と反発する。
この手の輩は私の周りにもいましたが、本当に不快です。
相手の人生に対して何か言うなら、その言葉に責任を持つべきだと思います(それができないなら黙った方が良い)。
少々感傷的になってしまいましたが、「働くこと」も同じだと思います。
本人の意志や考えに沿って働くことを考えないと、それは単なる押し付けに過ぎないです。
「自分の幸せを願う者が、他者の幸せを願わない」なんて、狂人以下の何者でもない。
脱社畜ブログでも語られていましたが、これは日本人特有の「足の引っ張り合い精神」でしょうか…。
自分もそんなダークサイドに陥らないよう、何か行動を起こしていきたいです。

ワイルドソウル

「お前、日本人だろ?」

「どうしてわかった?」

餓死寸前なのに物盗りになる度胸もない。かといって乞食にまで落ちぶれるにはちっぽけなプライドが許さない。

No title

生きてるだけで~かは分かりませんが、
少なくとも貧BPさんは、大いに人の役に立っていると思いますよ。
それこそ、今きつい状況にある人が○なない為に!
(リンクありがとうございます。m(_ _)m
 実はアレ、自分自身に言い聞かせるbotだったりしますが^^;)

貧BPさんが身を張ってやられている生き方、
そっくりそのまま真似するのはリスク高そうですが、
ただ知るだけ、人生の選択肢が増えるだけでも、気持ちが楽になる人、
期間限定の大人の夏休みなど、その人なりにアレンジしたりと、
色々な人の(○なないための)生き方に影響を与えてると。

私は存じ上げないのですが、貧BPさんにとっての海外ニートさんも、
そんな存在なのかもしれませんね。^^

ありがとうございます(*^_^*)

ニートの私でも世界に必要なパズルのピースなのかなと読ませていただいて少し楽になりました。
phaさんの本は私も読みましたよ。(^o^)/ぜひ読んで欲しい本ですね。

そんなに頑張らなくても

人間、役に立たなくてはいけない、満足感を得なくてはいけない、という縛りから開放されれば楽になりますよ。

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アラフォーのバックパッカー。働くのが大嫌いという真性怠け者。嫌々働きながらなんとか1000万円貯めてアーリーリタイアをもくろんだものの、貯まる前に震災&原発が来てぷちっとネジが切れ、勢いで仕事辞める。今後はまったく五里霧中。

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