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平穏そのものの外こもりライフはつまらないですか?

 クーロン黒沢氏という旅行ライターがいます。彼のことを旅行ライターと書くべきなのかどうか難しいところだけど、とりあえず旅行ライターということにしておきましょう。10年以上前からカンボジアを中心とした、ちょっとぶっ飛んでる内容の記事を書き、人気を博していました。
 最近ではシックスサマナという電子マガジンをたてつづけに発行し、続けてポッドキャストもはじめ、これまた大人気です。

 また、嵐よういち氏というライターがいます。彼も旅行ライターで、いわゆる「海外ブラックロード」シリーズを発行し人気になっています。彼はクーロン氏よりだいぶ早くからポッドキャストをはじめ、こちらもすでに200回を超える人気シリーズとなっています。

 彼らの本を読んで海外がトラブルだらけで、よく言えばイベントだらけで、海外に行くだけで毎日のようにおかしな人に囲まれ刺激的な日々を送れると思ってる人がいます。が、それは大間違いです。
 たしかに世の中には血沸き肉踊る日々を求めて海外に行く人もいるのでしょうが、そうでない人も多くいます。まして旅行ではなく、外こもりだったら、言わずもがな。外こもりで海外に行くのは、非日常を求める渡航ではなく、日常を求める渡航なんです。毎日のように記事になるような日々を送ってたら……神経やられると思いますよ(笑)
 日本人宿で会う人は、日本でなかなか会えない個性的な人ではあるけど、トラブルになるとかヤバイ人というのがそうそう多いわけではありません。そういう人だらけの宿をあえて選ぶ方法も、あるにはありますが(笑)

 実際、旅行でもそこまでおかしなトラブルというのはそう起きません。たしかにそういうのに縁の多い人はいますが、日本にいたっていつも怪我してるような人がいるのと同じことです。普通に旅行してる限りは、そこまでネタになるようなトラブルは起きないし、むしろ起こしてはいけない。それが適切な安全管理というものだし、言ってしまえばそれが出来ないダメな人がトラブルに巻き込まれているわけです。

 クーロン氏の主な取材地であるカンボジアだって同じこと。まるで氏の記事を読んでるとカンボジアは変態の巣窟のように思えますが、そんなことは全然ありません。ゲストハウスやアパートにずっと住み、特段のトラブルもなく毎日を平穏に暮らしてる人はたくさんいます。
 でもそういう人はネタにならないので記事にならず、取り上げられることもないだけの話。おそらくクーロン氏も嵐氏も、プロのライターとして日々ネタ探しに奔走し、そのうえで仕入れたネタの10分の1でも記事にできればいいというのが事実なのではないでしょうか。

 このあたりの話はむしろ、下川裕治氏のほうが的確です。プノンペンの外れに家を買い、末期がんで亡くなるのを待つだけの知人というのが出てきます。土地取得等でいろいろトラブルもあったようですが、記事を読む限り生活自体は平穏な感じ。アパートにこもってゲームやってるだけの人も出てきますが、それ以上記事になる話題は無いでしょう。

 テラスゲストハウスという今は無くなった宿を定宿とし、一時はライター業をしていたジミー金村氏という人もいます。彼は今でも日本での短期バイトとバンコク滞在を繰り返している現役外こもりですが、当のカオサン通りに行ってうわさ話を聞こうにも、最近では知ってるバックパッカーのほうが少なくなってる。
 以前彼はバンコクを走る複雑怪奇なバス路線を解説した「ジミーくんバスマップ」という画期的な小冊子を出し、それを各ゲストハウスやマッサージ屋さんに置かせてもらい、それなりの知名度を誇っていました。でも今では取り扱う店はほぼなくなっており、チャイディーマッサージという店にも「2008年版」(はっきり覚えてませんが、大体それくらいの発行)が出たという貼り紙が残ってるだけ。おそらくそれが最後なのでしょう。
 彼は自らが話題になるような生き方ではなく、ひっそりとした平穏な生き方を選んだのではないかと勝手に思ってます。それでいいんだと思います。

 どうしてもメディアでは「ネタになる人」「ネタになる生き方」が注目されます。バックパッカーもブログを作るようなタイプはあえてネタを探すためにおかしなこと、変わったことをしたりする。
 外こもりという生き方自体十分に常人とは一線を画した生き方ではありますが、その内実はというと、決して目立つようなことはない、平穏そのものの日々を送っていたりするものなんです。

 それでも日本で引きこもってるよりは、海外のほうがなんやかんやで楽しい。遊びまわる、ネタを探すなんてことはしなくても、街角の流れるのほほんとした空気感にホッと出来る。
 土砂降りのスコールを眺めながら、タバコ片手にドロドロに甘いアイスコーヒーを一口。その幸福感と言ったら、最高です。

 ゲストハウスで「毎日何やってるんですか?」と聞かれることがあります。「ネットやって本読んで人と話して……することいっぱいで忙しい」というと「は???」という顔をされます。いったいその生活の何が忙しいのかまったく理解不能、退屈そのものの日々ではないのかと思うんでしょうね。
 でも逆に言えば、そういう退屈な日々で十分に満足できる人でなければ、外こもりは無理だと思います。下手にネタを求め刺激を求めてると、それはトラブルを呼び、場合によっては致命的な損害をこうむることにもなりかねません。

 外こもりに向いている人というのは実は、ネタもなくトラブルにも合わない平々凡々な生活に退屈しない人だと思います。いわば、クーロン黒沢氏や嵐よういち氏に取材されない人とも言えるでしょう。
 平凡な日々なら日本で働いてても同じじゃん、それが嫌だから海外に飛び出すんでしょ? という見方は一面的です。それは旅行やバックパッカーには当てはまるけど、外こもりには必ずしも当てはまらない。平々凡々は同じでも、労働に歯車として組み込まれた平凡さと、自由な平凡さはまったく質も気持ちも違います。
 旅行だって平穏を求めるスタイルもあります。とくに長期旅行の場合、旅行が「非日常」から「日常」になってからが勝負。それを退屈に感じるようになり耐えられなくなったら、旅行自体が継続不可能となり帰国します。ひたすら刺激がないとダメな人の場合、体を壊して強制リタイアです。
 長期旅行を成し遂げる人というのは、どこかで平凡や退屈を好む性質があるのではないでしょうか。

 そういう私が書くブログは、読者であるみなさんにとってはつまらないものかもしれない。でも、そういう平穏な日々こそが、私にとっては何ものにも代えがたいものなのだと思います。

 変な言い方ですが「つまらない毎日ですね」と言われて初めて、外こもりは成功したといえるのではないでしょうか。


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コメント

Re: タイトルなし

> はじめまして! 
> ブログ面白いです 
> 僕もプリーで外こもりしてました。 
> 今度お酒ご馳走させてください!
> 一緒に飲みましょう!

ありがとうございます。
プリー含むインド・ネパール地域は、現地食や文化に抵抗がなければ外こもりには最適の地だと思うんですよ。
ただ、外こもりに興味のある人の中でもどうも広まらないんですけどね、この意見。

またプリーに行けるのがいつになるかわかりませんが、その節は一杯お願いします(^^)

はじめまして! 
ブログ面白いです 
僕もプリーで外こもりしてました。 
今度お酒ご馳走させてください!
一緒に飲みましょう!

Re: タイトルなし

> あなたのようなクズに外こもりなんてされると、
> 日本人の印象が悪くなります。
> ぐずぐず言ってないで働けば良いことじゃないでしょうか?

私が外こもりをすることで、「誰」が「日本人」の印象を悪くするのですか? 現地の外国人の皆さんですか?
仮に1000万円持ってて恒久的外こもりが実現できていたとしても、現地での生活の仕方はほとんど変わりませんよ。私の場合金の有無は期間を左右するけど、生活の仕方自体には影響しませんので。
何億もあればそりゃ別ですけど。

したがってそれは、私自身が今働かずぐずぐず言ってることとは別の問題です。

「外こもりという行為自体が日本の恥だ」「お前の存在は外こもりの面汚しだ」というご意見は、可能かと思いますけど。

あなたのようなクズに外こもりなんてされると、
日本人の印象が悪くなります。
ぐずぐず言ってないで働けば良いことじゃないでしょうか?

Re: No title

>いや、あのヘタレは要らないです。

投資の才能もない、ちゃんと目標額まで貯金することも出来ない、アフィリエイトも追い出される。
これがヘタレじゃなかったら何がヘタレなのかというふうに自分自身思います。

No title

http://blog.livedoor.jp/mushoku2006/archives/51029932.html#comments

> そして、貧BPさんも名古屋に連れ込みましょう!!

いや、あのヘタレは要らないです。

Re: No title

> すばらしい記事ですね。私も貧BPさんは文筆業なんかでそこそこいけそうな気がします。今回の記事は私とまったくおんなじ考えでした。

普通は、ただ寝てるだけ、動かない日々、これでは死んでるのと同じではないかと思う人は多いです。まったくおんなじというのは、珍しい気もします。
だけど、生きてる以上、脳内は動いてないように見えて動いてるんですよね。瞑想して無我とかになっても、それはそれで活動してると思いますし。
そういうものにも意味があると思えるかどうかが違いかもしれません。

> 日本人は特にふつうの旅行なんかでもあれもこれもと動き回るスケジュールの旅行がおおいですしね。常になにか新たな刺激を求めてないとジッとしてるのが無理って人が結構多い。なにもしないのは「勿体無い」と考えがち。

ビーチでただ横になってるだけで満足できる欧米人は多いけど、日本人だと無理という人が多いように思います。
欧米人も完全に無刺激ではないですけどね。みんな本を読んでますから。
日本人はここで、本を読むなら家でいいじゃんと思う。ところが欧米人は、よりリラックスして読むためにビーチに来てたりする。それはそれで「別種の刺激」と言えなくもないかもしれませんけど。

> 私も海外でもなにも変化が無くても普通に暮らせればいいですね。

無理せず刺激を得るのはいいことだと思いますよ。だけど本によく出てくるような、ちょっとトリッキーな、おかしなことばかり起きるということは無いわけです。それを無理して求めると、自己の原因になると思う。自然で居るのが一番だと思います。

Re: No title

> 年を取ってからの外こもりは、言葉の問題や危機管理の面から不安がありますね。
> 執拗な就労指導さえなければ、日本で生活保護受けながら、都田舎(とかいなか)で暮らせれば理想なのですが・・・。

世の中の人皆が皆外こもりが好きなわけもなく、大抵の人にとっては国内のほうがいいはずです。
どちらも選べるというのが最高ですが、そのためには金の力も必要で、それが無理なら厳しい生活保護になってしまうわけで、悩みどころです。

> 年を取ると、「変化よりも単調な日常」の方が落ち着くのです。

昔の箴言にもそういうのがありますね。
深夜特急のイラン編でも出てきてましたけど。

Re: No title

> 視点とか文章とかさすがですね。
> 自分でブログ書いてみて、改めてそう思いました。

ありがとうございます。
私の文章は繰り返しや言い換えが多いので、私自身としてはもっとなんとかならないのかと思うことが多いです。
だけど推敲しようとすると、やっぱりここは削れないとか思ったり、逆に書き足してしまったり。

> 文筆業で食べていくって大変みたいですけど、
> 貧BPさんのいう年30万円レベルであれば、
> ちょっとしたコネやきっかけでなれるんじゃないかなと。

ネタを探して書くのと違い、思考や考えを書くだけで文筆業を成り立たせられるのは、本当にごくごく少数だと思います。
どうでしょうかね・・・お話があれば頑張ってみたい気もしますけれども。

Re: タイトルなし

> 平凡な日々が1年続けば刺激(強制される多忙など)を求め、刺激ある日々を1年続けば安定(安心)を求める、、
> 僕はこの繰り返しですね。僕じゃなくても人間って長期的に見れば結局のところ無い物ねだりをする生物なのかなと思ったり、、、。

たしかにそういうところはあると思います。
ただ、どちらに向いてるかどうかという向き不向きはあると思います。
私の場合、どんなに好きな事でも忙しいとダメですね。

> ある一定のところで割り切れるならそれは一種の才能では?外こもりでも社蓄でもどんな生き方でも自分が本心から割り切れるならいいのではないかと思ってます

問題は、その本心というものを本人が本当に自覚したり判断できるのかでしょうか。
そうだと思い込んでいても実は自分で自分を騙してるだけだったり。
これはどうしようもないですけどね。

Re: No title

> ネットを徘徊すると、「私はこんな面白い海外渡航体験をしましたよ」と主張したげなブログやサイトが一杯ですものね。

もちろん私もブログをやってるぐらいですから、そういう面は否定できません。こう見えても実は目立ちたがり屋ですし。
とはいえ、実際の海外事情なんてそこまでおかしなものではないというのもまた、事実なんですよね。

> 貧BPさんのような視点は貧BPさん以外にも持っている人はいるでしょうが、その視点を分かりやすく文章にしてアップする人は稀でしょうから。

たしかにそうかもしれません。そもそもそういう人は、ブログをしませんから。

No title

日常や平凡な日々を求める為に、結構重要なのは、滞在するゲストハウスの年齢層だと思いますね。当方30代半ばですが、今どきの大学生や20代の無教養なパッカー連中(人はいいけど)とうまくやっていく自信ありません。あまり付き合いたいとも思いません。でもそうなると、周囲が若年層の場合、孤立感を感じてしまい、平凡な日常を送れなくなる恐れがあるかと思います。

No title

すばらしい記事ですね。私も貧BPさんは文筆業なんかでそこそこいけそうな気がします。今回の記事は私とまったくおんなじ考えでした。

日本人は特にふつうの旅行なんかでもあれもこれもと動き回るスケジュールの旅行がおおいですしね。常になにか新たな刺激を求めてないとジッとしてるのが無理って人が結構多い。なにもしないのは「勿体無い」と考えがち。

私も海外でもなにも変化が無くても普通に暮らせればいいですね。

No title

年を取ってからの外こもりは、言葉の問題や危機管理の面から不安がありますね。
執拗な就労指導さえなければ、日本で生活保護受けながら、都田舎(とかいなか)で暮らせれば理想なのですが・・・。

年を取ると、「変化よりも単調な日常」の方が落ち着くのです。

No title

視点とか文章とかさすがですね。
自分でブログ書いてみて、改めてそう思いました。

文筆業で食べていくって大変みたいですけど、
貧BPさんのいう年30万円レベルであれば、
ちょっとしたコネやきっかけでなれるんじゃないかなと。

平凡な日々が1年続けば刺激(強制される多忙など)を求め、刺激ある日々を1年続けば安定(安心)を求める、、
僕はこの繰り返しですね。僕じゃなくても人間って長期的に見れば結局のところ無い物ねだりをする生物なのかなと思ったり、、、。

ある一定のところで割り切れるならそれは一種の才能では?外こもりでも社蓄でもどんな生き方でも自分が本心から割り切れるならいいのではないかと思ってます

No title

含蓄あるエントリーだと思います。

ネットを徘徊すると、「私はこんな面白い海外渡航体験をしましたよ」と主張したげなブログやサイトが一杯ですものね。

貧BPさんのような視点は貧BPさん以外にも持っている人はいるでしょうが、その視点を分かりやすく文章にしてアップする人は稀でしょうから。

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アラフォーのバックパッカー。働くのが大嫌いという真性怠け者。嫌々働きながらなんとか1000万円貯めてアーリーリタイアをもくろんだものの、貯まる前に震災&原発が来てぷちっとネジが切れ、勢いで仕事辞める。今後はまったく五里霧中。

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