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死ぬことのリアリティ

 イスラム国に行って兵士になろうとした北大生のインタービュー記事。インタビュアーは常岡浩介さんです。

2014-10-08 北大生は違ったフィクションに生きたかった

 コメント欄で「社会の豊かさを享受させろというあなたと、兵隊になろうとする彼はまったく逆のように思うが、なぜシンパシーを感じるというのか?」と聞かれましたが、この記事を読むとなんとなく分かってもらえるのではないかと思います。
 自分の場合もちろん兵士になどなろうとは思わないわけだけど、海外という地に日本にはないものを求めて渡航した、しようとした、その気持は全く同じなわけです。
 日本で生活を続けていたら数年以内に自殺しただろうというのも、同じ。

 ただ……あまりにも「死ぬことのリアリティ」の捉え方が違うなとは感じました。

 自分の場合、働くことで死にたくないからこそ、海外に行ったわけです。今だっていざとなれば生活保護をもらってでも生きるというわけで、生への執着がものすごい(笑)。
 ところが北大生の彼は、こんなことを言うわけです。
Q:自分が殺される可能性もあるが?

「別に大した問題ではない。」

Q:恐怖心は?  

「恐怖心は、起きたとしても大した問題ではない。

日本に生きてても、1、2年の間にたぶん自殺したと思うんで。まあ、1年と2年、戦場で死ぬか日本で死ぬかが違うだけ。」

 死ぬということ、殺すということの意味がわかってないんだろうなと感じさせられます。

 ただ、こんな彼でも実際にイスラム国に行ってれば、考えが変わっただろうとは思うんですよ。実際に人が死ぬところを見て、殺されかけるという経験。彼に足りないのは経験なのだと思います。経験というのはある程度は想像力で補えますが、やはりそれにも限界がありますからね。

 自分もかつては客死に憧れていた時期があります。客死とは旅先で死ぬことなんですが、日本でやりたくないことを嫌々やりながら死ぬのと、旅行というやりたいことをやりながら死ぬなら、客死の方が幸せに違いないと思ってたんです。
 だけど実際に事故で死にかけると、「死にたくない!」という強烈な思いが内側から沸き起こってくる。それ以来、どんな形であれ死んでしまいたいみたいなことは思わなくなりました。

 そういう意味では海外に出る前の自分と、同じく海外に出る前の北大生の彼は、実は同じなのかもしれません。いきなりイスラム国という選択をせずに、その前にバックパッカーでもやってインド行って火葬を生で見たり、山の崖のところをトレッキングして死にかけたりしたら、イスラム国に行くまでもなく理解できたかもしれない。
 彼の悲劇というのがあるとするなら、いきなりイスラム国に行こうとしたせいで社会問題になってしまった点かもしれませんね。

 だけど本当の意味での社会の問題とは、彼や他の先進国の若者のようにイスラム国の兵士になるほうがその社会で生きるより幸せに思えるということ、それ自体でしょう。日本社会にせよ他の先進国にせよ、そこで生きることが幸せと思えない。それはリアリティからの逃避だ、フィクションへの逃げだとどんなに叩いても、何の解決にもなりません。
 どんな社会でもそれに満足できない人、他を求める人が一定数出るのだとしたら、イスラム国やオウムのような「他者を巻き添えにする」道ではなく、せめて外こもりや生活保護受給のように「本人だけ貧しくなる」道を選びやすくしておいたほうが、社会の損失というか、問題は少なくて済むと思います。
 イスラム国もオウムも論外、生活保護は迷惑だ、外こもりは逃げだ、「なぜ社会に属す努力をしないのか!?」……そうやって人を追い詰めてもなんの解決にもならないことが、なぜテレビに出てる頭のいい人達にはわからないんでしょうかね?

 フィクションに生きる若者に、どうやって死のリアリティを理解させるか。少なくとも、他者を巻き込まない形で軟着陸させるか。そのことを真剣に考えねばいけない時に来てると思うのですが。

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コメント

Re: 追加 イスラム国の戦闘員は給与3倍

かなぶん さん

> 今回、公安が逮捕したおかげで参加する人は地下にもぐるよ、次の報道は現地から日本人若者が、私は100人殺しました、って言うインタビューだね。

これはそうだろうなと思いますね。

実際に中等を旅したバックパッカーとしては、本気でイスラム国に参加したいなら、ヨルダンあたりに行けばいいと思うんですよね。本気でやりたいなら、そうすると思います。
ただ、今回の学生の場合、求人広告を見て思いついたというなんとも「なまぬるい」もの。地下に潜れば、そういう「なまぬるい」志望者が引っかかる可能性は減るから、それはそれでいいとも思います。

Re: タイトルなし

名無し さん

> 全て経験不足から来るリアリティーの欠如が原因ですが、何も、海外に行ったりせずとも、日本国内で十分だと思います。
>
> 山に登るだけでも違います。
> キャンプで野外で一夜を明かす程度でも。

学校の遠足やボーイスカウトなんかの体験も、実はこういう側面からの経験をさせるという目的があるのではないかと思います。
そういうのが足りないのでしょうかね……。

Re: タイトルなし

しん さん

> 自身の死を恐れないというなら、
> イスラム国の取材とか潜入調査して、情報提供してほしいな。
> 多分私たちは、アメリカから見た正義に偏ってる思うから。

イスラム国に参加しちゃうような人だと、取材とか情報提供では、誰かの正義を支えるという義侠心(?)は満たされないのかも。
取材でアメリカの悪を暴くみたいなのでも、十分満たされるとは思いますけどね(^^;;;

追加 イスラム国の戦闘員は給与3倍

あ~書きそびれたけど、現地人価格の給与の3倍が、イスラム国の戦闘員に払われているそうです、TVで言ってた。
たぶん、トルコ、イラン、イラク、なんか月数千円~1万円程度でしょう、
だれだって3倍貰えて、衣、食、住、銃、玉、付きならやってみようと思うよ。
先進国の人だって半年すれば、帰国のチケット程度は楽に稼げるみたいだし。
おれも若ければ、主義、主張など無視して、いい経験だと思って参加してみたかもね。
合法的に殺人が出来て、一通り武器弾薬の使い方を教えてもらえ、実際に戦闘参加出切るなら、お金を払ってもやってみたい人は沢山いると思う。
リアル自衛隊員の体験が出来るんだからね、血の気が多い人はたくさん居るからね。
今回、公安が逮捕したおかげで参加する人は地下にもぐるよ、次の報道は現地から日本人若者が、私は100人殺しました、って言うインタビューだね。

引きこもりがちな現代のオタクに共通な問題だと思います。

生死観にしても、他者とのコミュニケーションにしても、想像力の欠如によって共感できない・されないの孤立無縁の状態に陥っているのです。

全て経験不足から来るリアリティーの欠如が原因ですが、何も、海外に行ったりせずとも、日本国内で十分だと思います。

山に登るだけでも違います。
キャンプで野外で一夜を明かす程度でも。

しかし、彼らには敷居は高いのじゃないでしょうか。

結果、漫画やアニメにのめりこむことによって、まるで安酒に酩酊したような状態で「やらかす」のでしょうね。

>本当の意味での社会の問題とは、彼や他の先進国の若者のようにイスラム国の兵士になるほうがその社会で生きるより幸せに思えるということ、それ自体でしょう。
確かにそれはそうなんですが、、、

>イスラム国やオウムのような「他者を巻き添えにする」道
仰るとおり、それでもこういう道はアカンでしょう。


自身の死を恐れないというなら、
イスラム国の取材とか潜入調査して、情報提供してほしいな。
多分私たちは、アメリカから見た正義に偏ってる思うから。

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アラフォーのバックパッカー。働くのが大嫌いという真性怠け者。嫌々働きながらなんとか1000万円貯めてアーリーリタイアをもくろんだものの、貯まる前に震災&原発が来てぷちっとネジが切れ、勢いで仕事辞める。今後はまったく五里霧中。

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