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死ぬべき人が死なない社会は幸せな社会なのか?

現代が「ストレス社会」ってホント? 週刊プレイボーイ連載(166)

客観的なデータを見れば、日本人がものすごくゆたかになったのは間違いありません。昭和30年代を描いた映画がヒットしたことがありましたが、あの時代にはインターネットもゲームもディズニーランドもなく、車を持っているのはごく一部で、海外旅行など夢のまた夢でした。

それと同時に、日本人はずっと長生きになりました。昭和30年代の日本人は60代半ばで死んでいましたが、いまではさらに15年も人生を楽しむことができます(80歳時点での認知症の発症率は8%程度)。労働時間も、『女工哀史』の時代は年間3500時間が当たり前で、みんな土曜も日曜もなく朝から深夜まで働いていました。厚労省が定める過労死の基準が月80時間残業で、月20日勤務なら労働時間は合計240時間、これを1年間続けても2880時間ですから、戦前や終戦直後の労働がいかに過酷だったかわかります。

高校進学率はほぼ100%になり、大学も希望すればほぼ全員がどこかに入れます。治安の悪化が憂慮されていますが、「古きよき」昭和30年代の人口当たりの殺人件数は現在の2~3倍でした。

こうした変化を総合すれば、わたしたちが人類史上もっとも自由で安全な、とてつもなく幸福な時代に生きていることは明らかです。それなのになぜ、ストレスを感じるのでしょうか。

 橘玲氏の連載ですが、いろいろと考えさせられる内容です。この文章は「現代は昔に比べて悪くなった、不幸になった」と言う人に対して反証する内容なのですが、自分も橘さんの言うように、現代とは明らかに昔に比べて幸せになってると言っていいと思います。
 それなのになぜ不幸だなどという人がいるのか? それを橘さんは「ネガティブバイアス」という言葉で表します。良いことはすぐに慣れるけど不幸なことにはこだわり、意識してしまうからだと言うんですね。
 それもそのとおりだと思うけど、もう一つ個人的に考えられる要素があると思います。

 それは、「死ぬべき人が死ななくなってる」ということ。

 たとえば橘さんは「ヒトはよいニュース(乳幼児死亡率の低下)を無視して、悪いニュース(自殺件数の増加)だけに反応します。」と書いてるけど、乳幼児死亡率の低下とは、本当のところ、良いニュースなんでしょうか? 昔なら自然に死んでしまってた虚弱な幼児が医療技術の向上で生きられるようになった。だけどそういう子供はその後も障害を背負い続け、親に負担をかけたりするわけです。
 平均寿命の向上もどうでしょう? その結果痴呆老人や要介護の老人が増え、社会の負担となっていきます。どちらも、以前ならはやめに死ぬことで社会から退場していた存在がいつまでもぐずぐずと生きつづけることで社会の負担となり、健常者のストレスの原因となってることは、否定出来ないでしょう。
 これは書いておかないとフェアじゃないと思うので書きますけど、自分のような社会不適合者の増加も、実は社会の負担となってる可能性も否定できません。いままでの社会ならばとっくに放り出され、不適合のままに餓死してた可能性もあります。

 ですがこれらの負担増は、技術の発達や社会の豊かさによって余裕が生まれたからこそ、そういった弱者の生存の余地が増えたとも考えられます。普通はこういう考えになるでしょうし、普段の自分の主張もこういう立場から行ってます。社会が十分に豊かになったのだから資産を分配しろよと言い続けてるわけです。たとえば、従来なら亡くなってた虚弱な未熟児が大きくなって、素晴らしい才能を発揮する可能性がある。仕事がなく餓死したかもしれない無職を生活保護で支えた結果、ベストセラー作家になる可能性がある……どれもこれも社会が豊かになった結果、かつてなら切り捨てざるをえなかった弱者が生き延びられ、結果として社会を豊かにする例です。もちろんその影には、何十倍もの上手く行かなった事例があるわけですけどね。
 少なくとも「従来なら死んでた人」にとっては幸せなことです。ですがそれは「従来でも死なずに生きられた人」の負担となってるとも言える。「従来でも死なずに生きられた人」だけに限れば、ストレス増大です。ですが社会全体としては「従来なら死んでた人」のハッピーが増大してるので、プラマイゼロみたいな感じになってるのではないかとも思うわけです。
 社会の最前線で生きる人、社会を支えてる人は、もちろん「従来でも死なずに生きられた人」です。そういう人にとっては負担が増え、ストレスが増えただけなら、当然、ストレスが増したと感じられて当然でしょう。
 そこで「従来でも死なずに生きられた人」はこう考えられるわけです。

「こいつらを切り捨てて、豊かさを俺ら(従来でも死なずに生きられた人)で独占すれば、俺らはもっと豊かになれるのではないか?」

 ある意味ではこの悪魔のささやきこそ、社会に根強く存在する自己責任論だし、タックスヘイブンなどを有効活用して弱者切り捨てをしようという発想の元なんだろうと思います。

 どうなんでしょう……橘さんの文章を読んで思いついた、天邪鬼的な見方ですけどね。

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コメント

Re: 社会不適合

オム さん

> 私は社会不適合者ですが、生きれています。シンプルな暮らしができる金を稼げています。私はサイトで稼ぐことはできないですが、貧BPは情報を提供することで、海外で
> 年に100万以上稼げる、そんな才能が潜んで
> いるのではと思います。

そう言っていただけるのはありがたく思いますが、自分としては無理だろうなあと感じてしまいますね。
自分で考え出来ることはもうひととおりやり尽くしてしまった感じがあります。

社会不適合

私は社会不適合者ですが、生きれています。シンプルな暮らしができる金を稼げています。私はサイトで稼ぐことはできないですが、貧BPは情報を提供することで、海外で
年に100万以上稼げる、そんな才能が潜んで
いるのではと思います。

Re: タイトルなし

黄泉の住人 さん

> 無への道程の筆者は、「自分は社会不適合者=死ぬべき人間」だと確信したからこそ、いっその事として自ら命を絶ったのですね。
>
> hin-bpさんはどう思いますか?

その可能性はあるとは思います。いわゆる昔ながらの日本人の恥の概念、他人に迷惑をかけるなら死ぬというやつですね。
もちろん私自身はそういう考えには賛同しませんけど。無への道程さんに関連する記事で書いたとおり、迷惑をかけてでも生きろが、私の主張ですから。

Re: タイトルなし

通りすがり さん

> 一方では出生前診断で障害ありは高確率で中絶となってますが
> 産婆さんと同じ?

同じ意味だと思います。
ただこれも、遺伝子検査で明確に障害とわかる子を排除(ひどい言い方だけど、これが一番的確かと思い使います)できるだけで、精神的な社会不適合を排除できるわけではないですからね。

もちろんそういうものを排除しろとはいいませんよ。私自身がそうなんですからw
ただ、私のような人間が生存できていくというのは、記事にも書いたとおり、そうでない人にとっては負担に感じるだろうことは避けられないかなとも思います。

無への道程の筆者は、「自分は社会不適合者=死ぬべき人間」だと確信したからこそ、いっその事として自ら命を絶ったのですね。

hin-bpさんはどう思いますか?

今日の日記には完全に同意しますね
ダウン症の平均余命もここ30年で飛躍的に長くなってますし
一昔昔前なら産婆さんが絞めて南無阿弥陀仏だったでしょう

一方では出生前診断で障害ありは高確率で中絶となってますが
産婆さんと同じ?

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Author:hin-bp
アラフォーのバックパッカー。働くのが大嫌いという真性怠け者。嫌々働きながらなんとか1000万円貯めてアーリーリタイアをもくろんだものの、貯まる前に震災&原発が来てぷちっとネジが切れ、勢いで仕事辞める。今後はまったく五里霧中。

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