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保守も革新も「人間同士の関係性」に世界を結びつけようとする限り、弱者は永遠に切り捨てられていく

 このところ、phaさんの『持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない』、栗原康さんの『はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言』、岡田斗司夫さんの『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』といった本の書評を書いてきました。

 これらに共通する価値観というか、思想はこんな感じです。

・もう従来の資本主義は限界に来ている。
・従来の自活、自立の手段(労働者として生きる)も辛くなってきている。
・政府、国家の社会福祉は機能しない、機能しづらくなっている。
・民間の人間同士の関係性で生きていくしか無い。

 こうした話というのは別に彼らだけではなく、今や多くの専門家や識者が口をそろえて言うようになってきていることでもあります。
 だからこそ、関係性の構築も苦手で、自立も難しい自分のような人間は、本当に辛くなってきているという話を書いてきました。

 実はこうした流れに棹を立てる、それなりに著名で、本も出版し、社会に対して影響力を少しは持つ識者が、一人、います。

 赤木智弘さんです。

若者を見殺しにする国 (朝日文庫)
赤木 智弘
朝日新聞出版
売り上げランキング: 360,365

 この本で一躍有名になりましたね。彼がこんなツイートをしています。









 福祉はお金でしか実現できないという意見は、福祉の欠如を人間関係で補おうとするさきほどの三人とは対極と言って良い思想ですし、もちろん、福祉の機能不全は必然で、これからは各自が努力するしか無いと言っているグローバル自己啓発系とも一線を画すと言っていいです。

 このツイートに関しては、赤木さんがより詳しく記事にされてます。

弱者は圧力を受け入れるべきか

 以前当ブログで書いた「わざと骨折し、目潰しする途上国の物乞い」の話に共通するテーマです。つまり、福祉はあくまでも弱者への施しなのか、それとも権利なのかという話です。
 弱者は身なりも行動も徹底的に弱者でないと、寄付する側、福祉を与える側の納得は得られない……こんな発想のままではダメだということです。これをズバリと言える人を、自分は他に知らないと言っていいぐらいです。


 戦後の日本というのは、地縁血縁を絶ち、都会に「個」が大量に移住することで、その個人の自由や価値観を最大限に尊重しようという方針でやってきました。その結果個人の自由は戦前に比べ大きく尊重されるようになってきましたが、同時に老人の孤独死や生涯未婚率の増加、少子化といった副作用を引き起こしてきたのも事実です。
 これは他の先進国でも同じです。ですが日本(及びアメリカ)と、大陸の欧州諸国が大きく違うのは、これらの国民が問題をお金で解決するのだという意思を明確に持ち、それを支持していることです。お金で解決というとなんか汚らしく感じますが、個人の自由を最大限に尊重しつつ、かつその生活を安定させるには、これがベストなんですよ。
 お金が必要だから、税金を上げます。収入の半分前後が税金で持って行かれます。だけど、死ぬまで安泰です。子供は別に親の面倒なんか見ません。そんな手間をかけてたら、好きなことが出来なくなりますからね。でもその分、税金を払います。
 親も子供に面倒をみてもらおうなんて思いません。多額の税金を払ってきたのだから、面倒を見る義務は国家にあると考えます。
 生活保護や失業保険も手厚いです。自己責任などと放置しません。怠け者を養いたくないという気持ちがあるなら、なんとしても働かせようとします。でも自由意志はあくまでも尊重しますので、強制労働をさせるわけではありません。(職業訓練は半ば強制的ではあるそうですが)
 徹底的に「働きたくなる環境整備」に全力を上げます。充実した職業訓練、しっかりした有給制度や定時あがりという当たり前の環境を整備し「働いたら負け」ではなく「働くことでちゃんと勝てる」労働環境を作る。そのためにももちろん、税金が使われています。
「個」の自由を最大限に尊重するためにこそ徴税し金を使うという意識が徹底されています。
 そう、結局は金なんです。

 資本主義が行き着く結果、地縁血縁人間同士の助け合い(例︰ヤノマミ族)なんてことになったら、それは前時代への逆戻りです。今は助けあいだなんだという美談でごまかしてますが、なぜ地縁血縁のようなものを戦後の日本人が嫌ってきたのか、よく考えるべきだと思うんです。
(この点については宗教学者・島田裕巳先生の名著人はひとりで死ぬ―「無縁社会」を生きるために (NHK出版新書 338)を参考に。孤独死、無縁社会は「自由の代償」であり、それはそのとおりだと納得させられます。)
 岡田さんの言う「評価経済社会」、お金の代わりに評価が経済指標として重視され生きていく社会というのは、村社会で評判のいい五右衛門さんは仕事を無くしてもお米を分けてもらえるというのと、そう変わりません。

 資本主義を否定すること無く、かつてのような息苦しい人間関係重視の社会に戻ること無く、あくまでも進歩させていくにはどうすればいいのか。この視点を持ってる人は今の社会にはほぼいないに等しく、そういう意味でも赤木さんには本当に期待しているのです。あとはベーシックインカム推進論の人に若干名いる程度だと思いますが、個の自由を最大限尊重するために必要な制度だというところまで踏み込んでる人は、そこまでいない印象です。

 新しい社会は、北欧やオランダの進む先にあると思います。今の日本のように福祉切り捨てを自己責任の名のもとに正当化したり、その穴埋めを人間関係に求めるようじゃ、ダメでしょうね。

 本当の意味で先進的な日本の思想家は、pha・栗原康・岡田斗司夫ではなく、赤木智弘だと言って良いと、思います。

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コメント

Re: これに関しては赤木さんが正しい

hiki30 さん

> 政府、行政が、精神にかかわることを目標に据えるとかならず問題が起きる。提供できないものを提供しようするからだ。実は、教育システムでも同じことが言えるのだが、どれだけの人が、気がついているかどうかわからない。

たしかにそのとおりなんですよね。
今までは国民全員に同程度の教育を施し、同程度の労働を出来る人間を作って、ラインに並べて、同じ作業をさせることが国力を増強する方法でした。
さっきニュースでミャンマー総選挙の報道をしてましたが。向こうではそういう労働が全盛なんですよ。

でも先進国、日本はもう、そういう時代を通りすぎてしまいましたからねぇ。

これに関しては赤木さんが正しい

>>「政府が分配できるのはお金だけ」だと言っている。やりがいとか生きがいは分配できないし、分配しようとしてはならない

これは、確かにそうなんで、そういうふうに割りきらないと、かならず問題が起きる。
けど、生活保護に関しては、平等じゃない。もらえるのにもらってない人が多すぎる。障害年金も同じだ。障害年金に関しては、いまは、普通に見える発達障害でももらえるけど、昔はもらえなかった。また、同程度のうつ病でも、女性のほうが障害年金をもらいやすいという傾向はある。

政府、行政が、精神にかかわることを目標に据えるとかならず問題が起きる。提供できないものを提供しようするからだ。実は、教育システムでも同じことが言えるのだが、どれだけの人が、気がついているかどうかわからない。

Re: タイトルなし

働けよ さん

> 何が言いたいのかよくわからないけど。

お金のない人間はすぐにお金を使わない生き方(DIYとか)や人間関係に活路を見いだせと言われるが、それは違う、あくまでもお金そのものを福祉として要求すべきだという話です。

Re: タイトルなし

ジュライ1995 さん

> 主さんが好む思想と日本人の多数が好んでいる思想に齟齬があるなら、主さんがアジテートしてそれを多数日本人が好むようにしないと、主さんの好む思想がはびこる世の中にはならないと思いますね
>
> 多数日本人が主さんのアジテートにオルグされるかどうかはまあ、また別の問題w

別の問題ですが、いちおうそれを目指してがんばってはいますよ。

うーん、結局理屈じゃなくて感情だと思うんですよね
主さんが好きな思想を、主さんが支持する
日本人の多数が好みそうな思想を、日本人の多数が支持する

主さんが好む思想と日本人の多数が好んでいる思想に齟齬があるなら、主さんがアジテートしてそれを多数日本人が好むようにしないと、主さんの好む思想がはびこる世の中にはならないと思いますね

多数日本人が主さんのアジテートにオルグされるかどうかはまあ、また別の問題w

何が言いたいのかよくわからないけど。

結局、世の中は金です。と言いたいの?

まったくそのとおりだと思うけど、あなたは税金は払わずに、生活保護はもらいたいんでしょう?

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Author:hin-bp
アラフォーのバックパッカー。働くのが大嫌いという真性怠け者。嫌々働きながらなんとか1000万円貯めてアーリーリタイアをもくろんだものの、貯まる前に震災&原発が来てぷちっとネジが切れ、勢いで仕事辞める。今後はまったく五里霧中。

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