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仕事が無い=社会からの排除という価値観こそが問題では?

 ツイッターに流れていたこんな記事。



テキパキしてない人、愛想も要領も悪い人はどこへ行ったの?



 こうした変化の背景には、人材教育の効率化といった、テクノロジーによる部分もあるのだろう。右も左も知らない人材を“使える水準に育てていく”ノウハウの進歩により、新世代の労働者の質が底上げされたとしたら――それ自体は、素晴らしいことだ。
 実のところ、小器用に振る舞える人間、融通の利く人間、汎用性の高い人間以外が、社会から排除されているのではないか?要領の悪い人間、愛想の悪い人間が働ける場所が失われてきているのではないか?

(中略)

 思い描く理想像は人それぞれだろうけど、テキパキしていない人、愛想も要領も悪い人が働く場が排除されることで成立するような社会は、たとえ便利で快適でも、理想の社会と呼んではいけないように私は思う。今までのようなやり方で便利さや快適さを蒸留し続けても、今以上に息苦しい社会がやって来るだけではないか。どこかで、新しいかたちで、揺り戻しがあって欲しい。

 もちろんこれは一部抜粋なので、全文はリンク元をご覧ください。

■便利や快適さは否定すべきもの?


 さて、言いたいことはよくわかるし「同感だ!」と書きたいところなんですが、やはりどうしても太字にしたところが気になるんですね。
 そもそも、便利で快適というのは、それ自体は善のはずです。善というのがおかしいなら、便利で快適というのは「良いこと」でもいい。それが人間を堕落させたと言っても、人類の進歩や発明、発展というのは、基本的には便利や快適を追い求めてきた結果だというのは事実だと思うのです。
 今回問題になってるのは、そのために要領が悪い人が労働から排除された、仕事を失った、働く場を無くしたのではないか? ということなんですが……果たしてこれは「悪いこと」なんでしょうか? これはこの記事を書かれたお医者さんだけでなくほとんどの人に共通することなのかもしれませんが、仕事を無くすことがそのまま悪いこと・ネガティブなこと・マイナスだと、なんの疑いもなく信じきってませんか? 実際はその価値観こそが問題なのだと思います。


 途上国のお店に行くと、携帯電話ショップや、デパートのフロアー、どこもかしこも従業員だらけです。
 わかりやすいのがインドの食堂で、20人程度の椅子しか無いのに、5人も6人も店員がいたりする。注文を聞く人、運んでくる人、片付ける人、レジの人、全部別だったりする。これにはインドのカースト制が絡んでいると言われており、清掃員と調理師とお金を預かる人間はカーストが違っていて、別の仕事をするのは不浄だみたいな見方もあると言われています。
 と同時に、実はこれはインドの昔からの雇用創出の一手段なのだという見方もあります。本当ならもっと効率化出来るのにあえて行わず、多くの人に雇用を分ける(ワークシェアリング!)することで、賃金という名の資産再分配を行っているのだ、と。


■誰にでも仕事があった「幸せ」な時代の終わり


 日本も昔を思い起こしてみれば、もっと店員が多かったような気がします。吉野家なんかでさえ、もっと店員がいて、暇な時は話していたような記憶があります。でも日本にはカースト制度は無いので、効率化が進み、今やすき家のようなワンオペと呼ばれる、たった一人で全てを行うような業態まで誕生しました。
 昔に比べ、明らかに多くの人が職を失っています。その結果サービスは低下したか? いや、20年も昔は牛丼並が400円が当たり前でしたが、デフレを経て今のインフレ期でも、いまだに300円台だったりします。味も変わってない。消費者側としてはいいことづくし。
 では労働者側が厳しくなったか? たしかにすき家のワンオペを見れば、労働者に過剰な負担を強いるようになってるのは、明らかです。でも食券の自販機導入、お米の自動軽量炊飯器導入などで、以前より楽になってるところも明らかに多い。以前と全く同じ数の店員がいたら、人あまりになるのもまた確実なんです。
 当ブログでいまさら言うことでもありませんが、労働の機械化効率化は確実に進んでいます。
 となれば、まず誰から職を失っていくか? これはもう言い方は悪いけど、テキパキ出来ず要領の悪い人からなのは、当たり前の話です。そして、人工知能が発達し全てが機械化されるような未来社会では、ほぼ全ての人が職を失います。今はその過渡期にいるにすぎないように思うのです。
 それこそ猫の手でも借りたいほど忙しい時代では、少しぐらいテキパキしてなくても、能力が劣っていても、丹念に指導して決まった仕事ぐらいはできるようにすることが求められていました。ひたすらお皿を洗う人も必要だった。でも今は、自動食洗機があります。ひたすら洗う人なんか、不要になってしまったんですよ。


■仕事を失うことが「幸せ」な社会の始まり


 これからどんどんと職を失う人が出てくる社会で、仕事に就けないことを排除と定義してしまうと、なによりもその失業者自体が不幸な存在になってしまいます。
 たとえば映画で、平和になった時代に暇を持て余しバカにされる退役兵なんてキャラクターが出てきますよね? 人殺し以外はなにも出来ないんだ、時代遅れだとか批判され、たいていは、飲んだくれのアルコール中毒として描かれます。そこに宇宙人が攻めてきて「俺に飛行機を操縦させろ!」みたいな話になって、大活躍する。これに出てきます。


 



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  でも当たり前ですけど、戦争なんかない方がいいし、宇宙人も攻めてこないほうがいい。彼が仕事を失い酒を呑んだくれてるのは、まさに社会が平和であること、それ自体の象徴のようなものです。
 お皿を洗うしか能のない人が自動食洗機に職を奪われ仕事を失うのも、社会の進歩や発展の象徴です。
 彼らに新しい職場を用意するのはもちろん良いことでしょうけれども、もっと社会の側が仕事を失うこと、無職であることに寛大というか、それを受け入れる土壌があればいいのではないかと思うのです。これが難しいと、それこそ「俺の活躍できる戦争を起こせ!」「仕事を奪った自動食洗機を壊せ!」となりかねない。


 社会の表舞台からテキパキと働く人がいなくなったのは、それだけ社会が効率化し、進歩した結果、労働に向いてない人から順番に職を離れているだけなのです。それをネガティブに捉えるか、ポジティブに捉えるかの違いです。
 ポジティブに捉えられる社会であれば、そういう人の居場所は無いなりに用意しようという雰囲気になるでしょう。でも、仕事がないのは本人に問題が有る、怠け者だみたいにネガティブに捉えるなら、いつまでも新たな居場所を作ろうという話にはならず、居場所からの排除という意識を当事者たちももたざるを得なくなります。自己責任ではなく社会責任だとしても、仕事は必要なのだという価値観のままでは、むやみやたらな雇用創出を行おうとし、無駄な公共事業などが行われることになります。


 テキパキと出来ない人が仕事から排除されても新たな居場所が有る社会にする。それが大事なのではないでしょうか? それこそが、便利さや快適さの追求を否定せずに受け入れ、かつ、仕事が減っていく・無くなることも否定しない、唯一の道だと思います。


 


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アラフォーのバックパッカー。働くのが大嫌いという真性怠け者。嫌々働きながらなんとか1000万円貯めてアーリーリタイアをもくろんだものの、貯まる前に震災&原発が来てぷちっとネジが切れ、勢いで仕事辞める。今後はまったく五里霧中。

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